月山は出羽三山の主峰として秀麗な姿で聳え立っている。
もとは成層火山であったが、きわめて古い時代に頂上を含む大きな山体崩壊を起こしたと思われ、
残った部分が現在の月山(標高1,984m)である。
高山植物が群生する東側の緩斜面は、かつての山腹にひろがる高原地帯であり、
西側の断崖や急斜面は山体崩壊の跡である。
庄内から仰ぐ月山はお椀を伏せた形をしており、雪を湛えた月山は
まさに山の端に掛かる巨大な月のようである。

月山中腹の中之宮
御田ヶ原
月山神社本宮入口
月山頂上付近
 月山の八合目、海抜1,400m付近に御田ヶ原の湿原が広がっている。高山植物の宝庫として、黒百合,チングルマ,ニッコウキスゲ,ミヤマウスユキソウ,ミズバショウ,ザゼンソウなど、その数は130種以上に上る。特に「いろは四十八沼」と呼ばれる池塘付近には、見事な群落が見られる。
 その御田ヶ原の中に御田原神社があり、月山中之宮として祈祷・神札等を取り扱っている。御田原小屋を月山御田原参篭所として宿泊・昼食等を供しているが、ここを利用して月山神社に向かう参拝者も多い。
 山頂に鎮座する月山神社は延喜の制による名神大社で東北唯一の官幣大社である。神階は従二位、古来朝廷をはじめ庶民の崇敬篤く、山形市には南北朝時代の貞治4年の名のある結集碑があり一村百余人の登拝講中のあった事を伝えている。御祭殿「月読命」は夜、海、魂や死後(命の再生、蘇り)の世界を司り、月に象徴される神として、天下泰平,国家安穏,産業発展,五穀豊穣,大漁満足に霊験あらたかで、月山はまた祖霊安鎮の山として尊崇されている。開山期間中に、祖霊,穀母霊の祭り「月山柴燈祭」が山頂で斎行される。
 山頂からの眺望は四方に開け、壮大なパノラマを見せてくれる。